FP2級過去問題 2015年5月学科試験 問2

問2

ライフプランニングの一般的な手法等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 給与所得者の可処分所得の金額は、給与所得の源泉徴収票の支払金額欄に記載された金額となる。
  2. 現金の収支を表すキャッシュフロー表の作成において、住宅ローンの返済額は、「前年の年間返済額×(1+物価変動率)」の算式により計算した値を記入する。
  3. 現金の収支を表すキャッシュフロー表の作成において、貯蓄残高は、「前年末の貯蓄残高×(1+運用利率)±当年の年間収支」の算式により計算した値を記入する。
  4. 個人の資産や負債の状況を表すバランスシートの作成において、不動産は取得時の価額を記入し、預貯金や負債は作成時の残高を記入する。

正解 3

問題難易度
肢16.8%
肢29.4%
肢367.1%
肢416.7%

解説

  1. 不適切。可処分所得とは、年収から所得税・住民税、厚生年金保険料、健康保険料、介護保険料などの社会保険料を差し引いた金額になります。
  2. 不適切。住宅ローンには、元利均等返済型や元金均等返済型、固定金利や変動金利があるので、それぞれの状況に応じた計算方法により算出した値を記入します。
    キャッシュフロー表の作成において、住宅ローンの返済額は、「前年の年間返済額×(1+物価変動率)」で計算された金額を計上する。2020.1-2-3
  3. [適切]。貯蓄残高は前年の残高とそれに対する利息、さらに今年の収支を増減した値を記入するので、「前年末の貯蓄残高×(1+運用利率)±当年の年間収支」の算出した値になります。
    キャッシュフロー表の作成において、各年次の貯蓄残高は、「前年末の貯蓄残高×(1+運用利率)+当年の年間収支」の算式で計算した金額を計上する。2023.1-2-4
    キャッシュフロー表の作成において、各年次の金融資産残高は、「前年末の金融資産残高×(1+運用利率)±当年の年間収支」で計算された金額を計上する。2019.5-2-3
  4. 不適切。バランスシートの作成において、金融資産や不動産の金額は取得価格でなく時価を記入し、預貯金や負債は作成時の残高を記入します。
したがって適切な記述は[3]です。