FP2級過去問題 2018年1月学科試験 問26
問26
個人(居住者)が国内の金融機関を通じて行う外貨建て金融商品の取引等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。- ユーロ建て債券を保有している場合、ユーロに対する円の為替レートが円安に変動することは、当該債券に係る円換算の投資利回りの上昇要因となる。
- 外貨建て個人年金保険では、円換算特約を付加することで、為替変動があっても円貨で受け取る場合の年金受取総額が既払込保険料相当額を下回ることはない。
- 外貨建て終身保険は、円建ての終身保険と異なり、生命保険料控除や死亡保険金の非課税金額の規定の適用を受けることができない。
- 日本国内に本店のある銀行が取り扱う外貨預金は、元本の円貨換算額1,000万円までとその利息等の合計額が預金保険制度による保護の対象となる。
広告
正解 1
問題難易度
肢170.8%
肢25.2%
肢313.0%
肢411.0%
肢25.2%
肢313.0%
肢411.0%
分野
科目:C.金融資産運用細目:6.外貨建て商品
解説
- [適切]。円安=円の価値が下がる(安くなる)ので、相対的にユーロの価値が上がる(ユーロ高)ことになり、円換算の為替差益が発生するため投資利回りは上昇します。米ドル建て債券を保有している場合、為替レートが円安・米ドル高に変動することは、当該債券に係る円換算の投資利回りの上昇要因となる。(2022.5-26-4)米ドル建て債券を保有している場合、米ドルと円の為替レートが円高に変動することは、当該債券に係る円換算の投資利回りの上昇要因となる。(2021.3-26-4)ユーロ建て債券を保有している場合、ユーロに対する円の為替レートが円高に変動することは、当該債券に係る円換算の投資利回りの上昇要因となる。(2019.1-26-4)米ドル建て債券を保有している場合、為替レートが円高・米ドル安に変動することは、当該債券に係る円換算の投資利回りの下落要因となる。(2018.5-26-3)ユーロ建て債券を保有している場合、ユーロと円の為替レートが円安に変動することは、当該債券に係る円換算の投資利回りの上昇要因となる。(2016.9-26-1)米ドル建て債券を保有している場合、米ドルと円の為替レートが円安に変動したときには、当該債券の円換算の投資利回りの上昇要因となる。(2016.5-26-4)保有しているユーロ建て債券について、ユーロと円の為替レートが円高方向に変動すると、当該債券投資に係る円換算の投資利回りは低下する。(2015.1-26-4)豪ドル建て債券を保有していた場合、豪ドルと円の為替レートが円高方向に変動することは、当該債券投資に係る円換算の投資利回りが上昇する要因となる。(2013.5-27-2)
- 不適切。外貨建ての商品は為替リスクがあります。円換算特約は、外貨建て商品の払い込みや受け取りの際に外国通貨を円に換算して取扱うことをできるようにする特約ですが、為替レートの影響がなくなるわけではありません。払込み/受取り時の為替レートの影響や通貨交換コストによって、年金受取総額が既払込保険料相当額を下回ることもあります。
- 不適切。外貨建て保険でも、円建ての保険と同様に、要件を満たせば生命保険料控除や死亡保険金の非課税金額の対象となります。
- 不適切。たとえ日本国内に本店がある銀行が取り扱う外貨預金であったとしても、外貨預金は預金保険制度による保護対象外です。外貨預金は、その金額の多寡にかかわらず、預金保険制度による保護の対象とならない。(2024.5-27-2)
広告