FP2級過去問題 2018年5月学科試験 問23

問23
固定利付債券(個人向け国債を除く)の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。- 市場金利の上昇は債券価格の上昇要因となり、市場金利の低下は債券価格の下落要因となる。
- 国内景気が好況期で国内物価が継続的に上昇傾向にある局面では、債券価格は上昇する傾向がある。
- 債券を償還日の直前に売却した場合、売却価格が額面価格を下回ることはない。
- 債券の発行体の財務状況の悪化や経営不振などにより、償還や利払い等が履行されない可能性が高まると、当該債券の市場価格は下落する傾向がある。
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正解 4
問題難易度
肢16.7%
肢212.5%
肢37.3%
肢473.5%
肢212.5%
肢37.3%
肢473.5%
分野
科目:C.金融資産運用細目:4.債券投資
解説
- 不適切。固定利付債券の価格は、市場金利とは逆の動きをします。すなわち、市場金利が上昇すると債券の価格は下落し、反対に市場金利が下落すると債券の価格は上昇します。市場金利の上昇は債券価格の下落要因となり、市場金利の低下は債券価格の上昇要因となる。(2025.5-24-1)市場金利が上昇すると債券価格は下落し、市場金利が低下すると債券価格は上昇する。(2021.3-23-3)市場金利の上昇は債券価格の上昇要因となり、市場金利の低下は債券価格の下落要因となる。(2019.1-23-2)一般に、市場金利が上昇すると債券価格は下落し、市場金利が低下すると債券価格は上昇する。(2017.1-23-1)一般に、市場金利が上昇すると債券価格は下落し、市場金利が下落すると債券価格は上昇する。(2014.9-25-4)
- 不適切。国内景気が拡大し、財やサービスに対する需要が増加すると、企業や個人による資金需要が高まります。これに伴い、金融機関からの借入希望が増加するため、資金の需給バランスにより市場金利が上昇します。市場金利と債券価格は逆の値動きをするため、市場金利の上昇は債券価格の下落要因になります。景気が好況で物価が持続的に上昇する状態にある局面では、債券価格は上昇する傾向がある。(2025.5-24-3)国内景気が好況で国内物価が継続的に上昇傾向にある局面では、債券価格は上昇する傾向がある。(2019.1-23-1)
- 不適切。債券の市場価格は、金利の変動や信用リスクの変化、市場流動性など複数の要因の影響で常に変動しているため、償還日直前の売却であっても額面価格を下回ることもあります。債券を償還日の直前に売却した場合には、売却価格が額面価格を下回ることはない。(2019.1-23-4)償還日前に売却した場合には、売却価格が額面価格を下回ることはない。(2017.1-23-3)
- [適切]。発行体の財務状況や経営環境の悪化により、利払いや元本償還の履行が危ぶまれると、当該債券の信用リスクが上昇します。信用リスクの高まった債券を買おうとする投資家は少なくなるため、需給バランスにより当該債券の価格は一般的に下落します。発行体の財務状況の悪化や経営不振などにより、元金の償還や利払い等が履行されない可能性が高まることは、債券価格の下落要因となる。(2025.5-24-2)債券の発行体の財務状況の悪化や経営不振などにより、償還や利払い等が履行されない可能性が高まると、当該債券の市場価格は下落する傾向がある。(2019.1-23-3)債券の発行体の財務状況の悪化や経営不振などにより、償還や利払い等の不履行の可能性が高まると、当該債券の市場価格は下落する。(2015.9-23-3)債券の発行体の財務状況の悪化や経営不振などにより、償還や利払い等の不履行の可能性が高まると、一般に、当該債券の市場価格は下落する。(2013.5-24-1)
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