公的年金 (全54問中53問目)

No.53

老齢厚生年金の加給年金額および繰下げ支給に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
出典:2013年1月試験 問5
  1. 加給年金額が加算されるためには、老齢厚生年金の受給権者本人の厚生年金保険の被保険者期間が原則として20年以上あること等の要件を満たす必要がある。
  2. 加給年金額は、所定の要件を満たせば、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢到達時または65歳以降の老齢厚生年金の受給権を取得したときから加算される。
  3. 老齢厚生年金の支給繰下げの申出をする場合、その申出は老齢基礎年金の支給繰下げの申出と同時に行わなければならない。
  4. 老齢厚生年金の支給繰下げの申出をした場合、加給年金額は繰下げによる加算額を算出する際の対象となる年金額から除かれる。

正解 3

解説

  1. 適切。加給年金は、その者が権利を取得したときに要件を満たす配偶者や子がある場合に加算されます。いわば年金制度における家族手当のようなものです。
    その要件のひとつである厚生年金保険の被保険者期間は、原則として20年以上あることが必要になります。
  2. 適切。加給年金額が加算される時期は、特別支給の老齢厚生年金の定額部分の支給開始年齢に到達したとき、もしくは65歳以降の老齢厚生年金の受給権を取得したときになります。
  3. [不適切]。老齢厚生年金の繰上げ支給の申し出をする場合は、老齢基礎年金も同時に繰上げて支給されることになりますが、繰下げに関しては、老齢厚生年金と老齢基礎年金のそれぞれについて繰下げをするか否かを選択でき、また両方繰下げるときでも別の繰下げ時期を選択することができます。
  4. 適切。老齢厚生年金の支給の繰下げの申し出をした場合、加給年金額及び振替加算は、繰下げによる加算額を算出する際の対象とはなりません。一方、付加年金は繰上げ・繰下げの増減額率が適用された金額が支給されるので違いに注意しましょう。
したがって不適切な記述は[3]です。