投資信託(全41問中5問目)
No.5
株式投資信託の一般的な運用手法等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。2023年5月試験 問22
- 株価が現在の資産価値や利益水準などから割安と評価される銘柄に投資する手法は、バリュー投資と呼ばれる。
- 個別企業の業績の調査や財務分析によって投資対象となる銘柄を選定し、その積上げによってポートフォリオを構築する手法は、ボトムアップ・アプローチと呼ばれる。
- 割安な銘柄の売建てと割高な銘柄の買建てをそれぞれ同程度の金額で行い、市場の価格変動に左右されない絶対的な収益の確保を目指す手法は、マーケット・ニュートラル運用と呼ばれる。
- ベンチマークの動きに連動して同等の運用収益率を得ることを目指すパッシブ運用は、アクティブ運用に比べて運用コストが低い傾向がある。
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正解 3
問題難易度
肢16.6%
肢213.8%
肢366.8%
肢412.8%
肢213.8%
肢366.8%
肢412.8%
分野
科目:C.金融資産運用細目:3.投資信託
解説
- 適切。バリュー投資は、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などを分析し、その企業の利益水準や資産価値などからして株価が割安にあると考えられる銘柄を買い付ける投資手法です。株価が現在の資産価値や利益水準などから割安と評価される銘柄に投資する手法を、グロース投資という。(2021.9-23-3)株価が現在の資産価値や利益水準などから割安と評価される銘柄に投資する手法は、バリュー投資と呼ばれる。(2021.1-23-1)株価が現在の資産価値や利益水準などから割安と評価される銘柄に投資する手法は、バリュー投資と呼ばれる。(2017.5-22-4)
- 適切。ボトムアップ・アプローチは、個別企業1社ずつの調査・分析に基づいて投資価値のある銘柄を選択し、それを積み上げてファンドを構築する手法です。各銘柄の投資指標の分析や企業業績などのリサーチによって銘柄を選定し、その積上げによってポートフォリオを構築する手法は、ボトムアップ・アプローチと呼ばれる。(2021.1-23-3)各銘柄の投資指標の分析や企業業績などのリサーチによって銘柄を選定し、その積上げによってポートフォリオを構築する手法をボトムアップ・アプローチという。(2020.1-22-2)各銘柄の投資指標の分析や企業業績などのリサーチによって銘柄を選択し、その積上げによってポートフォリオを構築する手法は、ボトムアップ・アプローチと呼ばれる。(2018.1-23-3)個別銘柄の調査・分析に基づいて投資価値のある銘柄を選択し、その積上げによってポートフォリオを構築する運用手法は、トップダウン・アプローチと呼ばれる。(2015.9-22-4)
- [不適切]。本肢は、買建て・売建てを逆に説明しているので誤りです。マーケット・ニュートラル運用は、「割安な銘柄の買建て」と「割高な銘柄の売建て」をそれぞれ同額で行う手法です。割安な銘柄が値上がれば転売で利益を出し、割高な銘柄が値下がれば買戻しで利益を出します。市場全体の動きに影響を受けることなく、上昇局面でも下落局面でも収益を確保することを目指します。割高な銘柄の買建てと割安な銘柄の売建てをそれぞれ同程度の金額で行い、市場全体の変動に左右されない収益の確保を目指す手法を、マーケット・ニュートラル運用という。(2024.5-23-2)
- 適切。パッシブ運用とアクティブ運用を比べたとき、運用コストが低い傾向にあるのはパッシブ運用です。アクティブ運用は、ベンチマークを上回る運用収益率を得ることを目指すので、投資対象の調査や分析、積極的な売買などのコストが余分に掛かります。ベンチマークの動きにできる限り連動することで、同等の運用収益率を得ることを目指すパッシブ運用は、アクティブ運用に比べて運用コストが高くなる傾向がある。(2022.1-22-4)ベンチマークの動きにできる限り連動することで、同等の運用収益率を得ることを目指すパッシブ運用は、アクティブ運用に比べて運用コストを低めに抑えられる傾向がある。(2020.1-22-3)あらかじめ定められたベンチマークの動きに連動して、同等の運用収益率を得ることを目指す運用スタイルは、パッシブ運用とされる。(2014.9-23-3)
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