FP2級過去問題 2013年1月学科試験 問12

問12

死亡保障を目的とする生命保険の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 養老保険の死亡保険金の金額は、保険期間の経過に応じて増加し、保険期間の後半に満期保険金の金額を上回る。
  2. 終身保険の保険料について、保険料払込み期間が終身払いと有期払いを比較すると、他の条件が同一であれば、終身払いの方が、払込み1回当たりの保険料の金額が高い。
  3. 逓減定期保険は、保険期間の経過とともに支払保険料の金額が逓減する。
  4. 利率変動型積立終身保険は、積立金を死亡保障・医療保障等の特約の保険料に充当でき、所定の範囲内で支払保険料の額を増加させることなく保障の内容を変更することができる。

正解 4

問題難易度
肢17.1%
肢217.2%
肢330.1%
肢445.6%

解説

  1. 不適切。養老保険は、一定の保険期間内に死亡または高度障害となった場合に死亡・高度障害保険金が、また満期まで生存した場合は満期保険金が支払われます。死亡・高度障害保険金は、下図のように保険期間を通して一定で満期保険金と同額になります。
    2/303.png/image-size:396×220
  2. 不適切。保険料払込期間が有期払いの場合と終身払いの場合を比較すると、他の条件が同一であれば、終身払いの方が保険料の支払総額は高く、払込み1回当たりの保険料の金額は安くなります。
    終身保険では、保険料払込期間が有期払いの場合と終身払いの場合を比較すると、他の契約条件が同一であれば、年払いの1回当たりの払込保険料は終身払いの方が高い。2022.5-11-2
    終身保険の保険料について、保険料払込期間が有期払いの場合と終身払いの場合を比較すると、他の条件が同一であれば、有期払いの方が払込み1回当たりの保険料の金額が高い。2015.1-11-2
    終身保険の保険料について、保険料払込期間が有期払いの場合と終身払いの場合を比較すると、他の条件が同一であれば、有期払いの方が払込み1回当たりの保険料の金額が高い。2014.9-13-1
  3. 不適切。逓減定期保険は、毎年、保険金額が一定の割合で減少していく保険です。支払保険料は保険期間を通じて一定です。
    逓減定期保険は、保険期間の経過に伴い所定の割合で保険料が逓減するが、保険金額は一定である。2023.1-13-1
    逓減定期保険は、保険期間の経過に伴い所定の割合で保険料が逓減するが、保険金額は一定である。2021.9-12-3
    逓減定期保険は、保険期間の経過に伴い所定の割合で保険料が逓減するが、保険金額は一定である。2019.5-12-1
    逓減定期保険では、保険期間を通じて、期間の経過に伴い所定の割合で保険金額が逓減していくが、保険料は一定である。2017.5-12-2
    長期平準定期保険では、保険期間を通じて、保険料および死亡保険金は一定である。2017.5-12-3
    逓増定期保険は、保険期間の経過に伴い保険金額が所定の割合で増加するが、保険料は保険期間を通じて一定である。2014.1-12-2
  4. [適切]。利率変動型積立終身保険は、積み立てた保険料を死亡保障などの特約保険料に充当することが可能です。そのため所定の範囲内であれば、支払保険料の額を増加させずに保障の内容を変更することができます。
したがって適切な記述は[4]です。