FP2級過去問題 2019年5月学科試験 問12

問12

死亡保障を目的とする生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、特約については考慮しないものとする。
  1. 逓減定期保険は、保険期間の経過に伴い所定の割合で保険料が逓減するが、保険金額は一定である。
  2. 特定疾病保障定期保険は、被保険者ががん、急性心筋梗塞、脳卒中以外で死亡した場合には、死亡保険金は支払われない。
  3. 終身保険の保険料は、被保険者の年齢、死亡保険金額、保険料払込期間など契約内容が同一の場合、一般に、被保険者が女性である方が男性であるよりも高くなる。
  4. 変額保険(終身型)は、一般に、契約時に定めた保険金額(基本保険金額)が保証されている。

正解 4

問題難易度
肢117.9%
肢27.4%
肢338.8%
肢435.9%

解説

  1. 不適切。逓減定期保険は、毎年、保険金額が一定の割合で減少していく保険です。支払保険料は保険期間を通じて一定です。
  2. 不適切。特定疾病保障定期保険特約は、被保険者が次のいずれかに該当したときに保険金が支払われる特約です。なお、一度保険金が支払われた時点で特約は消滅します。
    1. 死亡したとき
    2. 特定疾病(がん・急性心筋梗塞・脳卒中)に罹患し、所定の状態になったとき
    特定疾病に罹患せずに死亡した場合(1.に該当)でも死亡保険金は支払われます。
  3. 不適切。終身保険(終身払い)においては、女性の方が平均余命が長い分だけ払込期間も長くなることが見込まれます。このため、同じ年齢・同じ死亡保険金額で契約する男性と女性を比較すると、払込み1回当たりの保険料は女性の方が低くなります。一時払い・有期払いにおいても平均余命が長い(=運用期間が長い)女性の方が保険料は安くなります。
    12.gif./image-size:429×142
  4. [適切]。変額保険は、支払保険料を株式や債券などを中心に運用して、運用実績によって保険金や解約返戻金が変動する保険です。終身型と有期型の2つのタイプがありますが、いずれも死亡保険金は基本保険金額が最低保証されています。
したがって適切な記述は[4]です。