FP2級過去問題 2015年1月学科試験 問19

問19

損害保険を活用した家庭のリスク管理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 病気やケガによって就業不能となり、収入が喪失するリスクに備えて、所得補償保険を契約した。
  2. 地震を原因として住宅が倒壊するリスクや地震を原因とする火災により住宅が焼失するリスクに備えて、火災保険に地震保険を付帯して契約した。
  3. 日常生活における事故のほか、就業中の事故によりケガを負うリスクに備えて、普通傷害保険を契約した。
  4. 同居している子が原動機付自転車を運転中に事故を起こして法律上の賠償責任を負うリスクに備えて、個人賠償責任保険を契約した。

正解 4

問題難易度
肢16.9%
肢24.9%
肢325.8%
肢462.4%

解説

  1. 適切。所得補償保険は、病気やケガが原因で就業不能状態となった場合に、その期間の収入を補償するための保険です。
    所定の病気やケガにより会社の業務にまったく従事することができなくなるリスクに備えて、所得補償保険を契約した。2022.9-20-4
    病気やケガによって就業不能となり、収入が減少するリスクに備えて、所得補償保険を契約した。2021.3-19-1
    病気やケガの治療のため就業できなくなることにより収入が喪失するリスクに備えて、所得補償保険を契約した。2019.5-19-1
    勤めている会社が倒産することにより、失業して所得を失うリスクに備えて、所得補償保険を契約した。2018.5-19-3
    勤めている会社が倒産して失業するリスクに備えて、所得補償保険を契約した。2018.1-20-4
  2. 適切。火災保険は、地震を原因とする火災・倒壊などは対象外となるため、これらの損害を補償するためには火災保険に地震保険を付帯して契約しなければなりません。
  3. 適切。普通傷害保険は、家庭内・旅行中や職場内などの「日常生活における事故」による傷害を補償する保険です。
    日常生活および就業中の事故によりケガを負うリスクに備えて、普通傷害保険を契約した。2021.3-19-3
    趣味のラグビーの練習や試合中にケガをするリスクに備えて、普通傷害保険を契約した。2019.5-19-3
    自転車通勤中に転倒してケガをするリスクに備えて、普通傷害保険を契約した。2018.1-20-3
  4. [不適切]。個人賠償責任保険は、個人の日常生活の偶発的な事故や住居の所有・使用に基因して第三者の身体および財物に損害を与えたために負った賠償責任をカバーする保険ですが、自動二輪車・原付自転車を含む自動車の運行に関する賠償責任は対象外となります。なお、自転車の運転は対象になります。
    同居の子が自転車で通学中に他人に接触してケガをさせ、法律上の損害賠償責任を負うリスクに備えて、火災保険の加入時に個人賠償責任補償特約を付帯した。2023.5-20-2
    同居の子が原動機付自転車で通学中に、他人に接触してケガをさせて法律上の損害賠償責任を負うリスクに備えて、火災保険加入時に個人賠償責任補償特約を付帯した。2022.9-20-3
    同居の子が原動機付自転車で通学中に、事故で他人にケガをさせ、法律上の損害賠償責任を負うリスクに備えて、個人賠償責任補償特約を付帯した家族傷害保険を契約した。2021.3-19-4
    被保険者の子が原動機付自転車で通学中に、事故で他人にケガをさせてしまい法律上の損害賠償責任を負うリスクに備えて、個人賠償責任補償特約を付帯した普通傷害保険を契約した。2019.5-19-4
    子が自転車を運転中の事故により他人にケガをさせて法律上の損害賠償責任を負うリスクに備え、家族傷害保険に個人賠償責任補償特約を付帯して契約した。2018.5-19-1
したがって不適切な記述は[4]です。