ポートフォリオ運用(全40問中26問目)
No.26
ポートフォリオ理論等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。2017年1月試験 問27
- 異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は最大となる。
- A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。
- シャープレシオは、ポートフォリオ全体の収益率から無リスク資産収益率を減じたものを、ポートフォリオ全体のリスク(標準偏差)で除すことにより求められる。
- システマティック・リスクは、ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない
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正解 1
問題難易度
肢182.3%
肢26.0%
肢36.0%
肢45.7%
肢26.0%
肢36.0%
肢45.7%
分野
科目:C.金融資産運用細目:9.ポートフォリオ運用
解説
- [不適切]。2つの資産間の値動きの関連性を数値化したものを相関係数といい、1から-1までの数値で表します。相関係数が1の場合は、2つの資産が同じ方向に値動きしてリスク低減効果はゼロということになります。異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。(2024.1-27-3)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数がゼロである場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は生じない。(2022.5-28-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は得られない。(2021.3-29-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。(2021.1-27-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は最大となる。(2020.1-27-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。(2018.5-28-4)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は得られない。(2016.9-27-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は得られない。(2016.5-29-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は最大となる。(2015.10-28-1)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が0(ゼロ)の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資効果は得られない。(2015.9-27-3)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が0(ゼロ)の場合、ポートフォリオ効果は得られず、ポートフォリオのリスクは単純に投資割合で加重平均したものになる。(2014.1-29-2)
- 適切。ポートフォリオの期待収益率は、以下のように各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値になります。
A資産(2.5%×0.4)+B資産(6.0%×0.6)
=1%+3.6%=4.6%
よって記述は適切です。A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。(2016.9-27-1)A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。(2015.10-28-2)A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。(2014.1-29-1) - 適切。シャープレシオとは、リスクをとったことによりどれだけ効率よく収益を上げられたかをみる指標であり、数値が大きいほど効率よく収益を上げられたと評価できます。シャープレシオの計算式は以下の通りです。
収益率-無リスク資産利子率標準偏差 - 適切。システマティック・リスクとは、市場全体の動きの影響を受けるリスクのことで、分散投資しても軽減することができません。国内株式のポートフォリオにおいて、システマティック・リスクは、ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない。(2021.3-29-4)国内株式のポートフォリオにおいて、組入れ銘柄数を増やすことにより、システマティック・リスクを低減することができる。(2021.1-27-1)株式のポートフォリオにおいて、組入れ銘柄数を増やすことにより、システマティック・リスクを低減することができる。(2018.5-28-3)株式のポートフォリオへの組入れ銘柄数を増やすことにより、市場全体の動き(システマティック・リスク)の影響を軽減することができる。(2016.9-27-4)システマティック・リスクは、ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない。(2016.5-29-4)
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