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FP2級過去問題 2015年10月学科試験 問28
問28
ポートフォリオ理論等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。- 異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は最大となる。
- A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。
- 効率的ポートフォリオとは、縦軸にリターン、横軸にリスクをとったグラフ上で、リスク回避的な投資家が選択する効率的な資産の組み合わせをプロットした有効フロンティア上の点をいう。
- 同一期間の収益率が同じ2つのファンドをシャープレシオで比較した場合、収益率の標準偏差の値が小さいファンドの方が、取ったリスクに対して効率的に運用されていたと評価することができる。
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正解 1
問題難易度
肢178.7%
肢27.7%
肢34.9%
肢48.7%
肢27.7%
肢34.9%
肢48.7%
分野
科目:C.金融資産運用細目:9.ポートフォリオ運用
解説
- [不適切]。2つの資産間の値動きの関連性を数値化したものを相関係数といい、1から-1までの数値で表します。相関係数が1の資産同士は全く同一の値動きをするのでリスク低減効果はゼロということになります。異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。(2024.1-27-3)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数がゼロである場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は生じない。(2022.5-28-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は得られない。(2021.3-29-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。(2021.1-27-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は最大となる。(2020.1-27-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。(2018.5-28-4)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は最大となる。(2017.1-27-1)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は得られない。(2016.9-27-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は得られない。(2016.5-29-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が0(ゼロ)の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資効果は得られない。(2015.9-27-3)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が0(ゼロ)の場合、ポートフォリオ効果は得られず、ポートフォリオのリスクは単純に投資割合で加重平均したものになる。(2014.1-29-2)
- 適切。ポートフォリオの期待収益率は、以下のように各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値になります。
A資産(2.5%×0.4)+B資産(6.0%×0.6)
=1%+3.6%=4.6%
よって記述は適切です。A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。(2017.1-27-2)A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。(2016.9-27-1)A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。(2014.1-29-1) - 適切。複数の資産でポートフォリオを組む場合に、同じリターンであれば最も小さいリスク、同じリスクであれば最も大きいリターンとなるような組合せの集合を有効(効率的)フロンティアといいます。効率的ポートフォリオとは、この有効フロンティア上の構成比を採用したポートフォリオのことです。
- 適切。シャープレシオは、「ポートフォリオ全体の収益率から無リスク資産収益率を減じたもの」を「ポートフォリオ全体のリスク(標準偏差)」で除すことにより求めます。この式の関係性から、同じ収益率であれば標準偏差の小さいファンドの方がシャープレシオの値は大きくなることがわかります。同一期間における収益率が同じ2つのファンドをシャープ・レシオで比較する場合、収益率の標準偏差の値が小さいファンドの方が、収益率の標準偏差の値が大きいファンドよりも当該期間において効率的に運用されていたと評価することができる。(2024.1-27-4)同一期間の収益率がプラスで、かつその数値が同じである2つのファンドをシャープレシオで比較した場合、収益率の標準偏差の値が小さいファンドの方が効率よく運用されていたと評価することができる。(2021.3-29-3)同一期間の収益率が同じ2つのファンドをシャープレシオで比較した場合、収益率の標準偏差の値が小さいファンドの方が効率よく運用されていたと評価することができる。(2015.9-27-4)同一期間の収益率が同じ2つのファンドをシャープレシオで比較した場合、収益率の標準偏差の値が小さいファンドの方が効率よく運用されていたと評価することができる。(2015.1-27-4)標準偏差は異なるが収益率が同じ2つのファンドをシャープレシオで比較した場合、標準偏差の値が大きいファンドの方が効率よく運用されていたと評価することができる。(2014.1-29-4)
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