FP2級過去問題 2016年5月学科試験 問29

問29

ポートフォリオのリスクに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. ポートフォリオの期待収益率は、ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。
  2. 異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は得られない。
  3. 個別銘柄の要因で発生するリスクを、非システマティック・リスクという。
  4. システマティック・リスクは、ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない。

正解 2

問題難易度
肢12.5%
肢285.5%
肢34.4%
肢47.6%

解説

  1. 適切。ポートフォリオの期待収益率は、ポートフォリオへの組入れた各資産の期待収益率をポートフォリオの構成比で加重平均した値になります。
    ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値よりも大きくなる。2023.9-28-3
    ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。2022.5-28-3
    ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を単純平均した値となる。2022.1-27-4
    ポートフォリオの期待収益率は、ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。2021.3-29-1
    ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。2021.1-27-3
    ポートフォリオの期待収益率は、組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値よりも大きくなる。2020.1-27-4
    ポートフォリオの期待収益率は、ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均した値となる。2018.5-28-1
    ポートフォリオの期待収益率は、ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均して得た値となる。2015.9-27-1
    ポートフォリオの期待収益率は、ポートフォリオに組み入れた各資産の期待収益率を組入比率で加重平均して得た値となる。2015.1-27-1
  2. [不適切]。異なる2資産からなるポートフォリオの2資産間の相関係数が-1となる場合は、2つの資産は全く逆の値動きをするのでリスク低減効果は最大になります。
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。2024.1-27-3
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数がゼロである場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は生じない。2022.5-28-2
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は得られない。2021.3-29-2
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。2021.1-27-2
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は最大となる。2020.1-27-2
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。2018.5-28-4
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は最大となる。2017.1-27-1
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は得られない。2016.9-27-2
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は最大となる。2015.10-28-1
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が0(ゼロ)の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資効果は得られない。2015.9-27-3
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が0(ゼロ)の場合、ポートフォリオ効果は得られず、ポートフォリオのリスクは単純に投資割合で加重平均したものになる。2014.1-29-2
  3. 適切。非システマティック・リスクとは、個別銘柄の要因による価格変動リスクのことをいいます。非システマティック・リスクは分散投資により軽減可能です。
  4. 適切。システマティック・リスクとは市場全体の動きの影響を受けるリスクで、組入れ銘柄数を増やして分散投資をしても軽減することはできません。
    国内株式のポートフォリオにおいて、システマティック・リスクは、ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない。2021.3-29-4
    国内株式のポートフォリオにおいて、組入れ銘柄数を増やすことにより、システマティック・リスクを低減することができる。2021.1-27-1
    株式のポートフォリオにおいて、組入れ銘柄数を増やすことにより、システマティック・リスクを低減することができる。2018.5-28-3
    システマティック・リスクは、ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない2017.1-27-4
    株式のポートフォリオへの組入れ銘柄数を増やすことにより、市場全体の動き(システマティック・リスク)の影響を軽減することができる。2016.9-27-4
したがって不適切な記述は[2]です。