FP2級過去問題 2014年1月学科試験 問29
問29
ポートフォリオ理論等に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。- A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。
- 異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が0(ゼロ)の場合、ポートフォリオ効果は得られず、ポートフォリオのリスクは単純に投資割合で加重平均したものになる。
- ポートフォリオの期待収益率が5%で標準偏差が10%の場合、おおむね3分の1の確率で、収益率がマイナス5%からプラス15%の範囲内となる。
- 標準偏差は異なるが収益率が同じ2つのファンドをシャープレシオで比較した場合、標準偏差の値が大きいファンドの方が効率よく運用されていたと評価することができる。
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正解 1
問題難易度
肢155.3%
肢216.1%
肢310.2%
肢418.4%
肢216.1%
肢310.2%
肢418.4%
分野
科目:C.金融資産運用細目:9.ポートフォリオ運用
解説
- [適切]。ポートフォリオの期待収益率は、ポートフォリオへの組み入れた各資産の期待収益率をポートフォリオの構成比で加重平均した値になります。
(A資産2.5%×40%)+(B資産6.0%×60%)
=1.0%+3.6%=4.6%
よって記述は適切です。A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。(2017.1-27-2)A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。(2016.9-27-1)A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。(2015.10-28-2) - 不適切。異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が0(ゼロ)の場合は、2つの資産の値動きには関連性がありませんが、相関係数が0であっても多少のリスク分散効果は望めます。異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。(2024.1-27-3)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数がゼロである場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は生じない。(2022.5-28-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は得られない。(2021.3-29-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。(2021.1-27-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は最大となる。(2020.1-27-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。(2018.5-28-4)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は最大となる。(2017.1-27-1)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は得られない。(2016.9-27-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は得られない。(2016.5-29-2)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は最大となる。(2015.10-28-1)異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が0(ゼロ)の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資効果は得られない。(2015.9-27-3)
- 不適切。ポートフォリオの期待収益率が5%で標準偏差が10%の場合は、約3分の2の確率で、マイナス5%からプラス15%の範囲内となります。なぜなら、正規分布では「平均値±標準偏差」の範囲に全体の約68%が含まれるからです。ポートフォリオの期待収益率が3%で標準偏差が5%のときは、収益率の変動が正規分布に従うと仮定した場合、おおむね68%の確率で、収益率がマイナス2%からプラス8%の範囲内となる。(2015.1-27-3)
- 不適切。シャーププレシオとは、リスクをとったことによりどれだけ効率よく収益を上げられたかを見る指標であり、以下の式で算出されます。
シャープレシオ=収益率-無リスク金利標準偏差
この式を見ると、収益率が同じならば分母となる標準偏差の値が小さいほどシャープレシオの数値は大きくなることがわかります。同一期間における収益率が同じ2つのファンドをシャープ・レシオで比較する場合、収益率の標準偏差の値が小さいファンドの方が、収益率の標準偏差の値が大きいファンドよりも当該期間において効率的に運用されていたと評価することができる。(2024.1-27-4)同一期間の収益率がプラスで、かつその数値が同じである2つのファンドをシャープレシオで比較した場合、収益率の標準偏差の値が小さいファンドの方が効率よく運用されていたと評価することができる。(2021.3-29-3)同一期間の収益率が同じ2つのファンドをシャープレシオで比較した場合、収益率の標準偏差の値が小さいファンドの方が、取ったリスクに対して効率的に運用されていたと評価することができる。(2015.10-28-4)同一期間の収益率が同じ2つのファンドをシャープレシオで比較した場合、収益率の標準偏差の値が小さいファンドの方が効率よく運用されていたと評価することができる。(2015.9-27-4)同一期間の収益率が同じ2つのファンドをシャープレシオで比較した場合、収益率の標準偏差の値が小さいファンドの方が効率よく運用されていたと評価することができる。(2015.1-27-4)
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