ポートフォリオ運用(全40問中27問目)

No.27

ポートフォリオ運用に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
2016年9月試験 問27
  1. A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。
  2. 異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は得られない。
  3. 株式のポートフォリオへの組入れ銘柄数を増やすことにより、ポートフォリオの期待収益率は、組入れ銘柄の期待収益率の加重平均を上回ることができる。
  4. 株式のポートフォリオへの組入れ銘柄数を増やすことにより、市場全体の動き(システマティック・リスク)の影響を軽減することができる。

正解 1

問題難易度
肢156.7%
肢27.2%
肢315.5%
肢420.6%

解説

  1. [適切]。ポートフォリオの期待収益率は、ポートフォリオへの組入れた各資産の期待収益率をポートフォリオの構成比で加重平均した値になります。
     (A資産2.5%×40%)+(B資産6.0%×60%)
    =1.0%+3.6%=4.6%
    よって記述は適切です。
    A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。2017.1-27-2
    A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。2015.10-28-2
    A資産の期待収益率が2.5%、B資産の期待収益率が6.0%の場合、A資産を40%、B資産を60%の割合で組み入れたポートフォリオの期待収益率は4.6%となる。2014.1-29-1
  2. 不適切。異なる2資産からなるポートフォリオの2資産間の相関係数が-1となる場合は、2つの資産は全く逆の値動きをするのでリスク低減効果は最大になります。
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。2024.1-27-3
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数がゼロである場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は生じない。2022.5-28-2
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は得られない。2021.3-29-2
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。2021.1-27-2
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1である場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減効果)は最大となる。2020.1-27-2
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は得られない。2018.5-28-4
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの低減)は最大となる。2017.1-27-1
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が-1の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は得られない。2016.5-29-2
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が1となる場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資の効果(リスクの軽減)は最大となる。2015.10-28-1
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が0(ゼロ)の場合、ポートフォリオを組成することによる分散投資効果は得られない。2015.9-27-3
    異なる2資産からなるポートフォリオにおいて、2資産間の相関係数が0(ゼロ)の場合、ポートフォリオ効果は得られず、ポートフォリオのリスクは単純に投資割合で加重平均したものになる。2014.1-29-2
  3. 不適切。ポートフォリオの期待収益率は、組入れ銘柄の期待収益率を投資比率で加重平均した値なので、組入れ銘柄数も増やしても加重平均を上回ることはありません。
  4. 不適切。システマティック・リスクとは市場全体の値動きの影響を受けるリスクのことで、組入れ銘柄数を増やして分散投資をしても軽減することはできません。
    国内株式のポートフォリオにおいて、システマティック・リスクは、ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない。2021.3-29-4
    国内株式のポートフォリオにおいて、組入れ銘柄数を増やすことにより、システマティック・リスクを低減することができる。2021.1-27-1
    株式のポートフォリオにおいて、組入れ銘柄数を増やすことにより、システマティック・リスクを低減することができる。2018.5-28-3
    システマティック・リスクは、ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない2017.1-27-4
    システマティック・リスクは、ポートフォリオの組入れ銘柄数を増やしても低減しない。2016.5-29-4
したがって適切な記述は[1]です。