預貯金・金融類似商品(全24問中7問目)

No.7

銀行等の金融機関で取り扱う預貯金の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
2021年9月試験 問22
  1. ゆうちょ銀行の預入限度額は、通常貯金と定期性貯金(財形貯金各種を除く)のそれぞれについて1,300万円となっている。
  2. 大口定期預金は、1,000万円以上の金額を預け入れることができる固定金利型の預金である。
  3. 決済用預金は、「無利息」「要求払い」「決済サービスを提供できること」という3つの条件を満たした預金であり、法人も個人も預け入れることができる。
  4. オプション取引などのデリバティブを組み込んだ期間延長特約付きの仕組預金は、預金者が預入日以降に満期日を延長することができる権利を有している預金である。

正解 4

問題難易度
肢129.1%
肢211.0%
肢325.4%
肢434.5%

解説

  1. 適切。ゆうちょ銀行の預入限度額は、通常貯金1,300万円と定期性貯金1,300万円の合計2,600万円です。
    なお、預金保険制度で保護される金額は1つの金融機関につき預金者1人あたり1,000万円となります。ゆうちょ銀行の場合、通常貯金と定期性貯金合わせて1,000万円までが保護の対象です。
  2. 適切。大口定期預金は、1,000万円以上1円単位で利用できる預入期間1カ月から10年までの定期預金です。預入金額が多いので他の定期預金よりも利率が高く設定されていることが特徴です。金利は固定金利型(単利計算)のみとなります。
    大口定期預金は、最低預入金額が1,000万円に設定された固定金利型の定期預金である。2024.1-21-4
  3. 適切。決済用預金は、①無利息、②要求払い、③決済サービスを提供できるという三要件を満たす預金で、当座預金や無利息型普通預金などが該当します。個人・法人を問わず、金融機関に書類を提出するだけで普通預金口座を決済用預金口座に変更することが可能です。
    決済用預金は、「無利息」「要求払い」「決済サービスを提供できること」という3つの条件を満たした預金である。2024.1-21-1
    決済用預金は、「無利息」「要求払い」「決済サービスを提供できること」という3つの条件を満たした預金であり、法人も個人も預け入れることができる。2022.5-22-1
    決済用預金である無利息型普通預金は、預入額の全額が預金保険制度による保護の対象となる。2014.9-22-1
    決済用預金である無利息型普通預金は、預入額の全額が預金保険による保護の対象となる。2014.1-21-1
    決済用預金は、「無利息」・「要求払い」・「決済サービスを提供できること」という3つの条件を満たした預金であるが、法人向けのみとなっており、個人で利用できる決済用預金はない。2013.5-22-4
  4. [不適切]。仕組預金は"預金"という名前が付いていますが、先物取引やオプション取引などのデリバティブを組み込むことにより高い金利を目指す投資性の高い預金商品です。
    仕組預金は、金融機関の判断で満期日が繰り上げられたり繰り下げられたりします。預金者が満期日を設定することはできず、原則、中途解約もできません。また、為替相場によって払戻しの通貨が変わったり、元本を下回ったり、外貨建ての場合は預金保険制度の保護対象外であったりといったリスクもあります。
    オプション取引などのデリバティブを組み込んだ仕組預金には、金融機関の判断によって満期日が繰り上がるものがある。2024.5-22-1
    オプション取引などのデリバティブを組み込んだ仕組預金には、金融機関の判断によって満期日が繰り上がる商品がある。2022.5-22-2
    デリバティブを組み込んだ仕組預金には、金融機関の判断によって満期日が繰り上がる商品がある。2021.1-22-4
    デリバティブを組み込んだ仕組預金には、金融機関の判断によって満期日までの期間が変更される商品がある。2019.5-21-3
    オプション取引などのデリバティブを組み込んだ仕組預金は、一般に、預金者の判断によって満期日を延長できる。2018.5-21-2
    オプション取引などのデリバティブを組み込んだ仕組み預金は、一般に、預金者の判断によって満期日を延長できる。2016.9-22-2
    オプション取引などのデリバティブを組み込んだ仕組預金は、原則として、中途解約することができない。2015.5-22-2
したがって不適切な記述は[4]です。