FP2級過去問題 2013年9月学科試験 問12

問12

個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 保証期間付終身年金には、基本年金額が毎年一定の定額型のほかに、あらかじめ定められた時期から増加する逓増型もある。
  2. 確定年金は、年金の支払いに代えて、将来の年金の現価に相当する金額の一括支払いを選択することもできる。
  3. 変額個人年金保険は、保険料を株式や債券などで運用し、その運用の実績によって将来受け取る年金額が増減する。
  4. 変額個人年金保険では、年金受取開始日前に被保険者が死亡した場合に支払われる死亡給付金の額は、既払込保険料相当額となっている。

正解 4

問題難易度
肢111.8%
肢217.8%
肢34.4%
肢466.0%

解説

  1. 適切。保証期間付終身年金は、保証期間内であれば被保険者が死亡した場合でも遺族に年金が支払われ、保証期間終了後は被保険者が生存しているかぎり年金を受け取ることができます。基本年金額が毎年一定の定額型のほか、あらかじめ定められた時期から受け取る年金額が増加する逓増型があります。
  2. 適切。確定年金は、被保険者の生死にかかわらず年金を受け取ることができる期間が確定しているもので、年金の支払いに代えて、残存期間の年金現価に相当する金額を一括で受け取ることもできます。
  3. 適切。変額個人年金保険は、保険料を契約者が選択した株式や債券などで運用し、その運用の実績によって将来受け取る年金額が変動する年金保険です。
    変額個人年金保険では、特別勘定における運用実績によって、将来受け取る年金額や解約返戻金額が変動する。2023.9-13-3
    変額個人年金保険は、特別勘定による運用実績によって、将来受け取る年金額や解約返戻金額が変動する。2022.5-12-4
    変額個人年金保険は、特別勘定による運用実績によって、将来受け取る年金額や解約返戻金額が変動する。2021.9-13-3
    変額個人年金保険は、保険料を特別勘定で運用し、その運用実績によって将来受け取る年金額や解約返戻金額が変動する。2019.9-13-2
    変額個人年金保険では、積立金の特別勘定による運用成果によって、将来の年金額や解約返戻金額が変動する。2019.1-12-3
    一時払変額個人年金保険は、特別勘定の運用実績に基づいて将来受け取る年金額等が変動するが、死亡給付金については基本保険金額が最低保証されている。2018.9-11-1
    変額個人年金保険では、積立金の運用成果によって将来の年金額や解約返戻金などが変動する。2016.9-13-1
    変額個人年金保険は、保険料を株式や債券などで運用し、その運用の実績によって将来受け取る年金額が増減する。2014.5-11-3
    変額個人年金保険は、保険料を株式や債券などで運用し、その運用の実績によって年金額や解約返戻金額などが増減する。2013.5-12-3
  4. [不適切]。変額個人年金保険では、年金受取開始日前に被保険者が死亡した場合、死亡日時点における積立金相当額が死亡給付金として支払われます。この死亡給付金は運用状況によって増減しますが、最低保証額が設定されていることが多くなっています。
    変額個人年金保険では、特別勘定における運用実績によって、将来受け取る年金額等が変動するが、年金受取開始前に被保険者が死亡した場合に支払われる死亡給付金については、基本保険金額が最低保証されている。2023.1-14-3
    変額個人年金保険では、保険料の特別勘定による運用成果によって、将来受け取る年金額等が変動するが、死亡給付金については基本保険金額が最低保証されている。2020.1-12-1
したがって不適切な記述は[4]です。