FP2級過去問題 2019年1月学科試験 問12

問12

個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 確定年金では、年金受取開始日前に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、死亡給付金受取人が契約時に定められた死亡給付金を受け取ることができる。
  2. 終身年金では、被保険者が同年齢で、基本年金額や保険料払込期間、年金受取開始年齢など契約内容が同一の場合、保険料は男性の方が女性よりも高くなる。
  3. 変額個人年金保険では、積立金の特別勘定による運用成果によって、将来の年金額や解約返戻金額が変動する。
  4. 外貨建て個人年金保険では、年金を円貨で受け取る場合、為替相場の変動によっては、年金受取総額が既払込保険料相当額を下回ることがある。

正解 2

問題難易度
肢121.2%
肢269.8%
肢35.0%
肢44.0%

解説

  1. 適切。確定年金とは、あらかじめ定めた保証期間中は被保険者の生死にかかわらず年金を受け取れる保険です。被保険者が、年金受取開始日前に死亡した場合には死亡給付金受取人に対して契約時に定められた死亡給付金が支払われます。この死亡保険金の額は既払済保険料を基準に以下の3タイプに大別され、支払保険料が同じであれば死亡保険金が少ないほど年金額が多くなります。
    1. 既払済保険料よりも多い額が支払われる
    2. 既払済保険料と同額程度が支払われる
    3. 既払済保険料よりも少ない額が支払われる
  2. [不適切]。終身年金は、被保険者が生存中は継続して年金が支払われる保険です。女性の方が平均余命が長い分、平均給付額が多くなるため、他の条件が同じであれば保険料は女性の方が高くなります。
    12.png./image-size:429×142
  3. 適切。変額個人年金保険は、積み立て額を株式や債券で運用し、その運用実績によって死亡給付金額や解約返戻金及び年金額が増減するタイプの年金保険です。
  4. 適切。外貨建て個人年金保険で年金を円貨で受け取る場合、受取時の為替が契約時よりも円高になっていれば、為替差損により年金受取総額が既払込保険料相当額を下回ることがあります。
したがって不適切な記述は[2]です。