FP2級過去問題 2025年5月学科試験 問27
問27
個人(居住者)が国内の金融機関を通じて取引する外貨建金融商品の一般的な仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。- 外貨建金融商品の取引に係る為替手数料は、同一の外貨を対象にする場合であっても、取扱金融機関によって異なることがある。
- 外貨預金の払戻し時において、預金者が外貨を円貨に交換する場合に適用される為替レートは、預入金融機関が提示する対顧客直物電信売相場(TTS)である。
- 外国為替証拠金取引では、証拠金にあらかじめ決められた倍率を掛けた金額まで売買することができるが、倍率には法令により上限が定められている。
- 米ドル建債券を保有している場合、為替レートが円安・米ドル高に変動することは、当該債券に係る円換算の運用利回りの上昇要因となる。
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正解 2
問題難易度
肢12.2%
肢282.2%
肢35.0%
肢410.6%
肢282.2%
肢35.0%
肢410.6%
分野
科目:C.金融資産運用細目:6.外貨建て商品
解説
- 適切。外貨建て金融商品の取引に係る為替手数料率は、通貨の種類によって異なります。また、同じ通貨であっても取扱金融機関ごと、金融商品ごとに異なります。外貨建て金融商品の取引に係る為替手数料の料率は、同一の外貨を対象にする場合であっても、取扱金融機関により異なることがある。(2022.5-26-1)外貨建て金融商品の取引にかかる為替手数料は、取扱金融機関により異なることはない。(2021.3-26-2)外貨建て金融商品の取引にかかる為替手数料の料率は、どの取扱金融機関も同じであり、外国通貨の種類ごとに一律で決められている。(2018.5-26-2)外貨建て金融商品の取引にかかる為替手数料は、取扱金融機関による違いはない。(2016.5-26-2)外貨建て金融商品の取引にかかる為替手数料は、取扱金融機関による違いはなく、外国通貨の種類ごとに一律で決められている。(2014.9-27-1)
- [不適切]。円貨を外貨に換えるときのレートはTTS、本肢のように外貨を円貨に換えるときのレートはTTBです。外貨預金の払戻し時において、預金者が外貨を円貨に換える場合に適用される為替レートは、預入金融機関が提示する対顧客直物電信買相場(TTB)である。(2024.5-27-1)外貨預金の払戻し時において、預金者が外貨を円貨に換える場合に適用される為替レートは、預入金融機関が提示する対顧客直物電信売相場(TTS)である。(2021.9-26-2)外貨預金の払戻し時において、預金者が外貨を円貨に換える場合に適用される為替レートは、預入金融機関が提示するTTBである。(2020.1-26-1)顧客が円貨を外貨に換えて外貨預金に預け入れる際に適用される為替レートは、預入金融機関が提示するTTB(対顧客電信買相場)である。(2016.1-26-1)
- 適切。外国為替証拠金(FX)取引では、証拠金を担保として預けレバレッジ効果により取引することができますが、その倍率は法令により25倍までに制限されています。外国為替証拠金取引では、証拠金にあらかじめ決められた倍率を掛けた金額まで売買することができるが、倍率の上限は各取扱業者が決めており、法令による上限の定めはない。(2022.5-26-3)外国為替証拠金取引では、証拠金にあらかじめ決められた倍率を掛けた金額まで売買できるが、倍率の上限は各取扱業者が決めており、法令による上限の定めはない。(2018.5-26-4)
- 適切。外貨建ての資産は、外貨高・円安になると為替差益が発生し、円換算での投資利回りは上昇します。反対に外貨安・円高になると為替差損が発生し、円換算の投資利回りは下落します。米ドル建て債券を保有している場合、為替レートが円安・米ドル高に変動することは、当該債券に係る円換算の投資利回りの上昇要因となる。(2022.5-26-4)米ドル建て債券を保有している場合、米ドルと円の為替レートが円高に変動することは、当該債券に係る円換算の投資利回りの上昇要因となる。(2021.3-26-4)ユーロ建て債券を保有している場合、ユーロに対する円の為替レートが円高に変動することは、当該債券に係る円換算の投資利回りの上昇要因となる。(2019.1-26-4)米ドル建て債券を保有している場合、為替レートが円高・米ドル安に変動することは、当該債券に係る円換算の投資利回りの下落要因となる。(2018.5-26-3)ユーロ建て債券を保有している場合、ユーロに対する円の為替レートが円安に変動することは、当該債券に係る円換算の投資利回りの上昇要因となる。(2018.1-26-1)ユーロ建て債券を保有している場合、ユーロと円の為替レートが円安に変動することは、当該債券に係る円換算の投資利回りの上昇要因となる。(2016.9-26-1)米ドル建て債券を保有している場合、米ドルと円の為替レートが円安に変動したときには、当該債券の円換算の投資利回りの上昇要因となる。(2016.5-26-4)豪ドル建て債券を保有していた場合、豪ドルと円の為替レートが円高方向に変動することは、当該債券投資に係る円換算の投資利回りが上昇する要因となる。(2013.5-27-2)
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