FP2級過去問題 2015年1月学科試験 問33

問33

所得税における各種所得の金額の計算方法に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 利子所得の金額は、「利子等の収入金額-必要経費」の算式により計算される。
  2. 一時所得の金額は、「(一時所得に係る総収入金額-その収入を得るために支出した金額の合計額-特別控除額)×1/2」の算式により計算される。
  3. 公的年金等に係る雑所得の金額は、「(公的年金等の収入金額-公的年金等控除額)×1/2」の算式により計算される。
  4. 退職所得の金額は、特定役員退職手当等および短期退職手当等に係るものを除き、「(退職手当等の収入金額-退職所得控除額)×1/2」の算式により計算される。

正解 4

問題難易度
肢16.2%
肢222.0%
肢37.1%
肢464.7%

解説

  1. 不適切。利子所得の金額は「利子所得=収入金額」となります。利子所得の性質上、控除される必要経費はありません。
  2. 不適切。一時所得の金額は、次の算式で計算します。
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    1/2を乗じるのは、一時所得のうち総所得金額に算入する額を計算するときです。
  3. 不適切。公的年金等に係る雑所得の金額は、「公的年金等の収入金額-公的年金等控除額」の算式により計算されます。
  4. [適切]。退職所得の金額は、原則として「(退職手当等の収入金額-退職所得控除額)×1/2」の算式により計算されます。
    【参考】
    特定役員退職手当等
    特定役員等(法人役員、議員、公務員)が勤続年数5年以下で退職した場合、最後の「×1/2」の適用がない
    短期退職手当等
    特定役員等以外の者が勤続年数5年以下で退職した場合、退職収入から退職所得控除額を差し引いた残額のうち、300万円を超える部分には最後の「×1/2」の適用がない
したがって適切な記述は[4]です。