FP2級過去問題 2016年5月学科試験 問27

問27

一般的なオプション取引に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. オプションとは、あらかじめ定められた将来の期日または一定の期間内に、原資産をあらかじめ定められた価格で売る権利または買う権利のことである。
  2. オプションの買い手は、オプションを行使する権利を有するが、その権利を放棄することもできる。
  3. オプションの売り手の最大損失は、プレミアム(オプション料)に限定される。
  4. コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同じであれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。

正解 3

問題難易度
肢17.1%
肢29.3%
肢365.7%
肢417.9%

解説

  1. 適切。オプションとは、将来のあらかじめ定められた期日に原資産を現時点で取り決めた価格で買う権利または売る権利のことです。
    将来の一定期日または一定期間内に、原資産についてあらかじめ定められた価格で売る権利または買う権利を売買する取引をオプション取引という。2018.9-26-3
    オプション取引は、将来の一定期日または一定期間内に、原資産を、あらかじめ定められた価格で売る権利または買う権利を売買する取引である。2017.9-26-1
    オプション取引は、将来の一定期日または一定期間内に、あらかじめ定められた価格で原資産を売る権利または買う権利を売買する取引である。2014.5-28-1
  2. 適切。オプションの買い手は権利行使するか権利放棄するかを自由に選択できます。
    オプションの買い手は、オプションを行使する権利を有するが、その権利を放棄することもできる。2021.3-27-2
    オプションの売り手は、オプションを行使する権利を有するが、その権利を放棄することもできる。2017.9-26-2
    オプションの売り手は、オプションを行使する権利を有するが、その権利を放棄することもできる。2015.9-26-2
  3. [不適切]。オプションの売り手の最大利益は、プレミアム(オプション料)に限定されます。
    プット・オプションの売り手の最大利益は無限定であるが、コール・オプションの売り手の最大利益はプレミアム(オプション料)に限定される。2024.1-26-4
    プット・オプションの売り手の最大利益は無限定であるが、コール・オプションの売り手の最大利益はプレミアム(オプション料)に限定される。2020.9-26-3
    プット・オプションの売り手が被る損失は、受け取ったオプション・プレミアム(オプション料)相当額に限定される。2015.5-26-3
  4. 適切。コール・オプション、プット・オプションのいずれも、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなります。
    コール・オプションおよびプット・オプションは、他の条件が同一であれば、いずれも満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)が高くなる。2024.1-26-3
    オプション取引において、コール・オプションの売り手の最大利益とプット・オプションの売り手の最大利益は、いずれもプレミアム(オプション料)の額となる。2023.9-27-4
    コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同じであれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。2021.3-27-4
    コール・オプションとプット・オプションのいずれも、他の条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。2020.9-26-4
    コール・オプション、プット・オプションともに、買い手は権利を放棄することもでき、買い手の最大損失はプレミアム(オプション料)に限定される。2018.5-27-3
    上場オプションの取引においては、コール・オプション、プット・オプションともに、売り手が自主的に行えるのは買戻しであり、売り手はプレミアム(オプション料)が最大利益となる。2018.5-27-4
    コール・オプション、プット・オプションのいずれも、他の条件が同じであれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は低くなる。2018.1-27-3
    コール・オプションおよびプット・オプションのいずれも、権利行使価格が低いほど、オプション・プレミアム(オプション料)は高くなる。2015.5-26-4
したがって不適切な記述は[3]です。