FP2級過去問題 2018年5月学科試験 問27

問27

オプション取引に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. コール・オプションの買い手は、「原資産を買う権利」を取得し、その対価であるプレミアム(オプション料)を売り手に支払う。
  2. プット・オプションの売り手は、「原資産を売る権利」を取得し、その対価であるプレミアム(オプション料)を買い手に支払う。
  3. コール・オプション、プット・オプションともに、買い手は権利を放棄することもでき、買い手の最大損失はプレミアム(オプション料)に限定される。
  4. 上場オプションの取引においては、コール・オプション、プット・オプションともに、売り手が自主的に行えるのは買戻しであり、売り手はプレミアム(オプション料)が最大利益となる。

正解 2

問題難易度
肢15.2%
肢237.1%
肢329.7%
肢428.0%

解説

オプション取引とは、将来の決められた期日に一定の価格で原資産を買う(売る)「権利」を売買する取引です。買う権利のことをコール・オプション、売る権利のことをプット・オプションといいます。
  1. 適切。コール・オプションですから買う権利です。コール・オプションの買い手は、「原資産を買う権利」を取得し、売り手にプレミアム(オプション料)を支払います。
  2. [不適切]。プット・オプションの売り手は、「原資産を売る権利」を譲渡し、買い手からプレミアム(オプション料)を受け取ります。
  3. 適切。コール・オプション、プット・オプションともに、買い手は権利を放棄することもできるため、損失は支払ったプレミアムに限定されます。
  4. 適切。コール・オプション、プット・オプションともに、売り手は買い戻す以外は、買い手の権利行使に応じる義務があるので、売り手の利益は買い手から受け取るプレミアム(オプション料)が最大となります。
したがって不適切な記述は[2]です。