FP2級過去問題 2015年9月学科試験 問26

問26

オプション取引に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. オプション取引においては、オプションの買い手がオプションの売り手にプレミアム(オプション料)を支払う。
  2. オプションの売り手は、オプションを行使する権利を有するが、その権利を放棄することもできる。
  3. コール・オプションでは、オプションの買い手は支払ったオプション・プレミアム以上の損失を負うことはないが、オプションの売り手は無限定の損失を負う可能性がある。
  4. オプション取引には、権利行使期間中であればいつでも権利行使が可能なアメリカンタイプと、特定の権利行使日のみ権利行使が可能なヨーロピアンタイプがある。

正解 2

問題難易度
肢18.7%
肢256.0%
肢325.1%
肢410.2%

解説

  1. 適切。オプション取引では、オプションの買い手がオプションの売り手に対し、プレミアムとよばれるオプション料を支払う必要があります。
    コール・オプションの買い手は、「原資産を買う権利」を取得し、その対価であるプレミアム(オプション料)を売り手に支払う。2018.5-27-1
  2. [不適切]。オプションの買い手は、オプションを行使する権利も放棄する権利も有しますが、売り手には、そのどちらの権利もなく、買い手が権利を行使したときは必ず応じる必要があります。
    オプションの買い手は、オプションを行使する権利を有するが、その権利を放棄することもできる。2021.3-27-2
    オプションの売り手は、オプションを行使する権利を有するが、その権利を放棄することもできる。2017.9-26-2
    オプションの買い手は、オプションを行使する権利を有するが、その権利を放棄することもできる。2016.5-27-2
  3. 適切。コール・オプション、プット・オプションを問わず、買い手の損失はオプション料(プレミアム)に限られますが、売り手は無限大に損失を負う可能性があります。なお、収益に関しては、買い手は無限大に収益を得る可能性がありますが、売り手の収益はオプション料(プレミアム)に限られます。
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  4. 適切。オプション取引は、権利行使の違いにより以下の2タイプに分かれます。
    アメリカンタイプ
    権利行使期間中であればいつでも権利行使可能
    ヨーロピアンタイプ
    特定の権利行使日(満期日)のみ権利行使可能
    オプション取引には、権利行使期間中であればいつでも権利行使が可能なアメリカンタイプや、特定の権利行使日のみ権利行使が可能なヨーロピアンタイプなどがある。2021.3-27-1
したがって不適切な記述は[2]です。