FP2級過去問題 2019年5月学科試験 問31

問31

所得税の原則的な仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 所得税では、納税者本人が自主的に所得の金額とこれに対応する税額を計算し、申告・納付する申告納税方式を採用している。
  2. 所得税は、個人が1月1日から12月31日までの暦年単位で得た所得に対して課される。
  3. 所得税では、課税対象となる所得を10種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。
  4. 課税総所得金額に対する所得税額は、課税総所得金額の多寡にかかわらず、一律の税率により計算する。

正解 4

問題難易度
肢17.9%
肢23.2%
肢33.4%
肢485.5%

解説

  1. 適切。所得税は、納税者本人が税額を計算して申告・納付する申告納税方式です。会社員の年末調整は、会社がまとめて申告していることになります。
  2. 適切。所得税の課税対象期間は、毎年1月1日から12月31日までの1年間です。
  3. 適切。所得税では、事業所得、不動産所得、給与所得、利子所得、配当所得、一時所得、譲渡所得、雑所得、山林所得、退職所得の10種類に所得を区分し、各所得ごとに定められた方法で所得金額を計算します。
  4. [不適切]。所得税では、課税所得金額が大きくなるにつれて税率が高くなる超過累進課税率を採用しています。
したがって不適切な記述は[4]です。