FP2級過去問題 2019年1月学科試験 問31

問31

所得税の仕組みに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
  1. 課税総所得金額に対する所得税の税率は、課税総所得金額が大きくなるにつれて税率が高くなる超過累進税率である。
  2. 所得税では、課税対象となる所得を8種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。
  3. 所得税の納税義務者は、日本国内に住所を有する個人である居住者に限定されている。
  4. 所得税は、国や地方公共団体の会計年度と同様、毎年4月1日から翌年3月31日までの期間を単位として課される。

正解 1

問題難易度
肢189.8%
肢24.2%
肢33.0%
肢43.0%

解説

  1. [適切]。所得税の税率は、所得が高くなるにつれて税率が高くなる超過累進課税を採用しています。5%~45%の7段階に区分されています。
  2. 不適切。所得税では、所得を10種類に分類して、それぞれ異なる計算方法で所得金額を算出します。
  3. 不適切。所得税法では、所得税の納税義務者を居住者、非居住者、内国法人、外国法人の四つのグループに分けてそれぞれ納税義務を定めています。日本国籍を有していない個人、外国法人にも納税義務があります。
    ※所得税は原則として個人の所得に課される税ですが、例外的に法人も課税対象になることがあります。例えば、法人の普通口座の利息でも個人と同じく源泉徴収された金額が振り込まれますが、このとき法人が所得税を支払ったことになります。
  4. 不適切。所得税は、1月1日から12月31日までに得た所得に対して課税される暦年単位課税です。
したがって適切な記述は[1]です。