FP2級過去問題 2020年1月学科試験 問20
問20
損害保険を利用した事業活動のリスク管理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約については考慮しないものとする。- 仕出し弁当を調理して提供する事業者が、食中毒を発生させて法律上の損害賠償責任を負うことによる損害に備えて、生産物賠償責任保険(PL保険)を契約した。
- 製造業を営む事業者が、業務中の災害により従業員やパート従業員がケガを負う場合に備えて、労働者災害補償保険(政府労災保険)の上乗せ補償を目的として労働災害総合保険を契約した。
- 建設業を営む事業者が、請け負った建築工事中に誤って器具を落とし第三者にケガを負わせて法律上の損害賠償責任を負うことによる損害に備えて、請負業者賠償責任保険を契約した。
- 貸しビル業を営む事業者が、火災により所有するビル内に設置した機械が損害を被る場合に備えて、機械保険を契約した。
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正解 4
問題難易度
肢17.2%
肢24.7%
肢312.1%
肢476.0%
肢24.7%
肢312.1%
肢476.0%
分野
科目:B.リスク管理細目:6.リスク管理と保険
解説
- 適切。飲食店の提供した食事の食中毒などを含め、製造・販売・提供した商品やサービスが引き渡された後に、その欠陥により生じた事故による補償は生産物賠償責任保険(PL保険)が最適です。
- 適切。労働災害総合保険は、組織が労働災害に被災した従業員やその遺族に対して支払う補償金や、法律上の損害賠償責任の費用を補償するもので、政府労災保険の上乗せ補償をする目的で利用できます。
- 適切。建設、土木などの請負業者が行う業務中の事故から生じる損害賠償責任に備えるには請負業者賠償責任保険が最適です。
- [不適切]。機械保険は、作業ミスなどの物理的要因による突発的な事故によって機械・設備などが受けた損害を補償される保険で、火災による損害については補償対象外です。
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