FP2級過去問題 2021年3月学科試験 問20
問20
損害保険を活用した事業活動のリスク管理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、特約については考慮しないものとする。- 飲食店を営む事業者が、食中毒による休業により売上が減少する場合に備えて、生産物賠償責任保険(PL保険)を契約した。
- 遊園地を運営する企業が、遊具の点検・整備中に従業員がケガを負う場合に備えて、施設所有(管理)者賠償責任保険を契約した。
- 製造業を営む事業者が、業務中の災害により従業員がケガを負う場合に備えて、労働者災害補償保険(政府労災保険)の上乗せ補償を目的として労働災害総合保険を契約した。
- スーパーマーケットを営む企業が、火災により店舗内に収容されている調理用の機械設備に損害が発生する場合に備えて、機械保険を契約した。
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正解 3
分野
科目:B.リスク管理細目:6.リスク管理と保険
解説
- 不適切。生産物賠償責任保険(PL保険)は、生産物の欠陥によって生じた事故による法律上の損害賠償責任を補償する保険なので、食中毒による損害賠償責任には備えられます。しかし、食中毒による休業で売上が減少するリスクは対象外です。休業による売上減少をカバーするには店舗休業保険が適しています。飲食店を営む事業者が、食中毒による休業により売上が減少するリスクに備えて、生産物賠償責任保険(PL保険)を契約した。(2019.1-20-2)調理販売した弁当が原因で食中毒が発生した場合に備えて、生産物賠償責任保険(PL保険)を契約した。(2016.9-20-2)飲食店を営む企業が、食中毒が発生することによる売上げの減少に備えて、生産物賠償責任保険(PL保険)を契約した。(2016.1-20-1)飲食店を営む企業が、食中毒が発生することによる売上げの減少に備えて、生産物賠償責任保険(PL保険)を契約した。(2015.5-20-2)店舗内で調理し販売した食品が原因で食中毒が発生した場合に備えて、生産物賠償責任保険(PL保険)を契約した。(2013.5-20-2)
- 不適切。施設所有(管理)者賠償責任保険は、保有・管理している施設内で、施設自体の構造上の欠陥、維持管理の不備、業務活動に起因する事故が発生した場合に、その損害賠償を補償する保険です。自社の従業員がケガをした場合に備える保険は、労働災害総合保険が適しています。遊園地を運営する企業が、遊具の点検・整備中に従業員がケガをした場合に備えて、施設所有(管理)者賠償責任保険を契約した。(2016.1-20-4)遊園地を運営する企業が、遊具の点検・整備中に従業員がケガをした場合に備えて、施設所有(管理)者賠償責任保険を契約した。(2015.5-20-3)従業員が業務中に誤って利用会員にケガをさせた場合に備えて、施設所有(管理)者賠償責任保険を契約した。(2013.9-20-3)
- [適切]。労働災害総合保険は、組織が労働災害に被災した従業員やその遺族に対して支払う補償金や、労災により負った使用者としての損害賠償責任を補償するものです。政府労災保険の上乗せ補償を目的とするものは法定外補償条項と呼ばれ、労災について企業が独自の法定外補償規定を定めているときにその負担を補償対象とします。建設業を営む事業者が、従業員が業務中の事故によりケガをする場合に備えて、労働者災害補償保険(政府労災保険)の上乗せとして労働災害総合保険(法定外補償)を契約した。(2023.9-20-3)建設業を営む事業者が、従業員の労災事故に備えるため、労働者災害補償保険(政府労災保険)の上乗せとして、労働災害総合保険に加入することを検討している。(2022.1-20-1)製造業を営む事業者が、業務中の災害により従業員やパート従業員がケガを負う場合に備えて、労働者災害補償保険(政府労災保険)の上乗せ補償を目的として労働災害総合保険を契約した。(2020.1-20-2)製造業を営む企業が、労働者災害補償保険(政府労災保険)の上乗せ補償を目的として、労働災害総合保険を契約した。(2017.1-20-1)従業員が業務中の事故でケガをした場合に備えて労働者災害補償保険(政府労災保険)の上乗せ補償を目的に、労働災害総合保険を契約した。(2016.9-20-3)家具製造業を営む企業が、労働者災害補償保険(政府労災保険)の上乗せ補償を目的に、労働災害総合保険を契約した。(2016.1-20-3)金属加工業を営む企業が、労働者災害補償保険(政府労災保険)の上乗せ補償を目的として、労働災害総合保険を契約した。(2015.10-20-1)家具製造業を営む企業が、労働者災害補償保険(政府労災保険)の上乗せ補償を目的に、労働災害総合保険を契約した。(2014.5-20-1)業務災害により身体障害を被った従業員に対する労働者災害補償保険(政府労災保険)の上乗せ補償を目的として、労働災害総合保険の法定外補償保険を契約した。(2013.5-20-4)
- 不適切。機械保険は、物理的原因による破裂・爆発などの偶然な事故によって機械設備が被る損害を補償するものであるため、火災による調理用の機械設備の損害は補償されません。火災による機械設備の損害は火災保険でカバーすることになります。スーパーマーケットを営む企業が、店舗内に収容されている調理用の機械設備の火災事故による損害に備えて、機械保険を契約した。(2017.1-20-4)
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