生命保険(全154問中7問目)

No.7

生命保険料控除に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、各選択肢において、ほかに必要とされる要件等はすべて満たしているものとする。
2024年5月試験 問13
  1. 養老保険の保険料は、一般の生命保険料控除の対象となる。
  2. 少額短期保険の保険料は、その保険契約が被保険者の死亡時に死亡保険金が支払われるものである場合、一般の生命保険料控除の対象となる。
  3. 終身保険の月払保険料のうち、2024年1月に払い込まれた2023年12月分の保険料は、2024年分の一般の生命保険料控除の対象となる。
  4. 変額個人年金保険の保険料は、個人年金保険料控除の対象とはならず、一般の生命保険料控除の対象となる。

正解 2

問題難易度
肢18.1%
肢266.5%
肢313.1%
肢412.3%

解説

  1. 適切。養老保険、定期保険、終身保険、収入保障保険などのように、人の生死によって保険金が支払われる生命保険の保険料は、一般の生命保険料控除の対象となります。
    養老保険の月払保険料について、保険料の支払いがなかったため、自動振替貸付により保険料の払込みに充当された金額は、生命保険料控除の対象となる。2022.1-14-1
    養老保険の保険料について、自動振替貸付によって保険料の払込みに充当された金額は、その年の生命保険料控除の対象とならない。2021.1-13-1
    少額短期保険契約の保険料は、「一般の生命保険料控除」の対象となる。2015.5-13-4
  2. [不適切]。少額短期保険の保険料は、生命保険料控除の対象外です。生命保険料控除は生命保険会社との間の保険契約を対象としていますが、少額短期保険業者は保険業法に定める生命保険会社ではないためです。
  3. 適切。生命保険料控除の対象となる保険料は、その年に支払った金額に限られます。よって、2024年1月に支払った終身保険の保険料は2024年分の一般の生命保険料控除の対象となります。医療費控除の対象となる医療費も同じ考え方です。
    終身保険の月払保険料のうち、2025年1月に払い込まれた2024年12月分の保険料は、2025年分の生命保険料控除の対象となる。2023.9-15-4
    終身保険の月払保険料のうち、2024年1月に払い込まれた2023年12月分の保険料は、2024年分の一般の生命保険料控除の対象となる。2023.5-14-1
    終身保険の月払保険料について、保険料の支払いがなかったため自動振替貸付により保険料の払込みに充当された金額は、生命保険料控除の対象となる。2022.9-15-1
    終身保険の月払保険料のうち、2025年1月に払い込まれた2024年12月分の保険料は、2024年分の生命保険料控除の対象となる。2022.1-14-2
    終身保険の月払保険料のうち、2025年1月に払い込まれた2024年12月分の保険料は、2025年分の生命保険料控除の対象となる。2021.1-13-2
    終身保険の保険料の払込みがないために自動振替貸付となった場合、それによって立て替えられた金額は、生命保険料控除の対象とならない。2020.1-13-1
    終身保険の保険料の未払いにより自動振替貸付となった場合、それによって立て替えられた金額は、生命保険料控除の対象となる。2019.5-14-2
  4. 適切。変額個人年金保険は、税制適格特約を付けることができないので、その保険料は個人年金保険料控除ではなく、一般の生命保険料控除の対象となります。
    【参考】個人年金保険料控除の対象となる個人年金保険契約は、契約日からの期間または支払保険料の総額に応じて、死亡給付金が逓増していくものであることが所得税法上の要件となっています。運用実績に応じて死亡給付金が変動する変額保険は、この要件を満たせないため税制適格特約を付けられません。
    変額個人年金保険の保険料は、個人年金保険料控除の対象とはならず、一般の生命保険料控除の対象となる。2023.5-14-2
    変額個人年金保険の保険料は、個人年金保険料控除の対象とはならず、一般の生命保険料控除の対象となる。2022.5-13-3
    2024年4月に加入した一時払定額個人年金保険の保険料は、個人年金保険料控除の対象となる。2022.1-14-4
    2012年1月1日以後に締結した一時払個人年金保険の保険料は、「個人年金保険料控除」の対象とはならず、「一般の生命保険料控除」の対象となる。2021.3-14-3
    2024年4月に締結した一時払定額個人年金保険契約の保険料は、個人年金保険料控除の対象となる。2021.1-13-4
    変額個人年金保険の保険料は、個人年金保険料控除の対象とならず、一般の生命保険料控除の対象となる。2020.1-13-4
    変額個人年金保険の保険料は、個人年金保険料控除の対象となる。2019.1-14-1
    変額個人年金保険の保険料は、「個人年金保険料控除」の対象とはならず、「一般の生命保険料控除」の対象となる。2018.9-13-1
    一時払い個人年金保険の保険料は、「個人年金保険料控除」の対象とはならず、「一般の生命保険料控除」の対象となる。2018.1-14-2
    変額個人年金保険の保険料は、「一般の生命保険料控除」の対象とはならず、「個人年金保険料控除」の対象となる。2018.1-14-3
    変額個人年金保険の保険料は、「個人年金保険料控除」の対象とはならず、「一般の生命保険料控除」の対象となる。2015.10-14-2
    変額個人年金保険の保険料は、「個人年金保険料控除」の対象とはならず、「一般の生命保険料控除」の対象となる。2015.1-14-3
したがって不適切な記述は[2]です。