FP2級過去問題 2025年1月学科試験 問13
問13
個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。- 確定年金では、年金受取開始日前に被保険者が死亡した場合、死亡給付金受取人が契約時に定められた年金受取総額と同額の死亡給付金を受け取ることができる。
- 10年保証期間付終身年金では、被保険者の性別以外の契約条件が同一である場合、保険料は男性の方が女性よりも高くなる。
- MVA(市場価格調整)機能を有する変額個人年金保険では、市場金利に応じた運用資産の価格変動が解約返戻金額等に反映され、一般に、解約時の市場金利が契約時と比較して上昇した場合には解約返戻金額が減少する。
- 外貨建て個人年金保険では、円換算支払特約を付加することで、当該保険契約の締結後から年金や解約返戻金、死亡給付金を受け取るまでの為替リスクを回避することができる。
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正解 3
問題難易度
肢122.3%
肢219.1%
肢346.3%
肢412.3%
肢219.1%
肢346.3%
肢412.3%
分野
科目:B.リスク管理細目:3.生命保険
解説
- 不適切。年金受取総額と同額は受け取れません。個人年金保険で年金受取開始前に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、既払済保険料を基準として契約時に定められた金額が死亡給付金受取人に支払われます。確定年金では、年金受取開始日前に被保険者が死亡した場合、死亡給付金受取人が契約時に定められた年金受取総額と同額の死亡給付金を受け取ることができる。(2023.9-13-1)確定年金では、年金受取期間中に被保険者が死亡した場合、死亡給付金受取人が既払込保険料相当額から被保険者に支払われた年金額を差し引いた金額を死亡給付金として受け取ることができる。(2023.1-14-1)確定年金において、保険料払込期間中に被保険者が死亡した場合、死亡保険金受取人が契約時に定められた基本年金額の受取総額と同額の死亡保険金を受け取ることができる。(2022.1-13-1)確定年金では、年金受取開始日前に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、死亡給付金受取人が契約時に定められた年金受取総額と同額の死亡給付金を受け取ることができる。(2020.9-12-1)確定年金では、年金受取開始日前に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、死亡給付金受取人が契約時に定められた年金受取総額と同額の死亡給付金を受け取ることができる。(2020.1-12-3)確定年金では、年金受取開始日前に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、死亡給付金受取人が契約時に定められた死亡給付金を受け取ることができる。(2019.1-12-1)確定年金では、年金受取開始日前に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、死亡給付金受取人が契約時に定められた年金受取総額を死亡給付金として受け取ることができる。(2018.9-11-3)確定年金では、年金支払開始日前に被保険者が死亡した場合、契約時に定めた年金年額に受取予定年数を乗じた額を死亡給付金として受け取ることができる。(2018.1-13-4)確定年金では、年金受給開始前に被保険者が死亡した場合、被保険者の相続人が契約時に定められた年金受取総額を死亡給付金として受け取ることができる。(2017.5-13-1)個人年金保険(確定年金)では、年金支払開始日前に被保険者が死亡した場合、契約時に定めた年金年額に受取予定年数を乗じた額が死亡給付金として支払われる。(2016.9-13-3)確定年金は、年金支払い開始前に被保険者が死亡した場合、契約時に定めた年金受取総額と同額の死亡保険金が支払われる。(2015.9-12-4)定額個人年金保険は、年金受取開始日前に被保険者が死亡した場合、死亡時の解約返戻金相当額の死亡給付金を受け取ることができる。(2014.1-13-1)
- 不適切。平均余命は女性の方が長く、保険会社からすれば見込まれる年金支払総額が増えるので、男女でその他契約内容が同一の場合、終身年金保険の保険料は女性の方が高くなります。10年保証期間付終身年金では、被保険者の性別以外の契約条件が同一である場合、保険料は女性の方が男性よりも高くなる。(2023.9-13-2)10年保証期間付終身年金において、被保険者の性別以外の契約条件が同一である場合、保険料は男性の方が女性よりも高くなる。(2023.1-14-2)終身年金では、他の契約条件が同一の場合、保険料は被保険者が女性であるよりも男性である方が高くなる。(2022.5-12-1)終身年金では、他の契約条件が同一の場合、保険料は被保険者が男性の方が女性よりも高くなる。(2020.9-12-4)
- [適切]。MVA(Market Value Adjustment:市場価格調整)機能は、市場金利の変化による債券価格の変動を解約返戻金の額に反映させる仕組みです。MVA機能を有する生命保険は、解約時の市場金利に応じて解約返戻金が増減します。
変額保険の保険料の大部分は、債券で運用されています。債券価格は市場金利が高くなれば下落し、市場金利が低くなれば上昇する負の相関関係にありますから、市場金利が高くなれば解約返戻金は減少し、市場金利が低くなれば解約返戻金は増加することになります。 - 不適切。円換算支払特約は、外貨建て保険の保険金を円貨で受け取るための特約であり、為替リスクを回避する効果はありません。円換算支払特約を付加する主な目的は、保険金を受け取るための外貨預金口座を不要とすることです。外貨建て終身保険では、円換算支払特約を付加することで、当該保険契約の締結時から保険金を受け取るまでの為替リスクを回避することができる。(2024.9-13-3)外貨建て個人年金保険では、円換算支払特約を付加することで、年金や解約返戻金、死亡給付金を円貨で受け取ることができる。(2023.9-13-4)外貨建て終身保険では、円換算支払特約を付加することで、当該保険契約の締結後から保険金を受け取るまでの為替リスクを回避することができる。(2022.9-13-4)
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