FP2級過去問題 2017年1月学科試験 問11

問11

生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. 低解約返戻金型終身保険の解約返戻金は、他の契約条件が同じで低解約返戻金型ではない通常の終身保険と比較して、保険料払込期間中は少ないが、保険料払込終了後は同水準になる。
  2. 収入保障保険の死亡保険金を一時金で受け取る場合の受取額は、年金形式で受け取る場合の受取総額よりも少なくなる。
  3. 外貨建て終身保険は、円換算支払特約を付加することにより、保険金等を円貨で受け取ることができ、為替リスクを回避することができる。
  4. こども(学資)保険は、保険料払込期間中に契約者が死亡し、保険料の払込みが免除となった場合であっても、契約は有効に継続し祝金や満期保険金を受け取ることができる。

正解 3

問題難易度
肢118.2%
肢27.3%
肢369.9%
肢44.6%

解説

  1. 適切。低解約返戻金型終身保険は、解約返戻金の金額を低く設定する期間を設けることで、支払保険料を割安にした保険です。保険料払込期間終了後は、通常の終身保険と同水準の解約返戻金になります。
  2. 適切。収入保障保険の死亡保険金は、年金形式での受け取り、一時金で受け取りのどちらもできます。一時金で受け取る場合の受取額は、年金形式で受け取る受取総額よりも少なくなります。
  3. [不適切]。円換算支払特約は、外貨建て保険の保険金を円貨で受け取るための特約です。円換算支払特約を付加する主な目的は、保険金を受け取るための外貨預金口座を不要とすることであって、為替リスクを回避することではありません。
  4. 適切。こども保険(学資保険)は、保険料払込期間中に契約者が死亡した場合、以後の保険料の払込みは免除されます。その後も契約は有効に継続し、祝金や満期保険金を受け取ることができます。
したがって不適切な記述は[3]です。