FP2級過去問題 2016年1月学科試験 問16

問16

傷害保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約は付帯していないものとする。
  1. 家族傷害保険では、保険期間中に出生した記名被保険者本人の子は被保険者となる。
  2. 普通傷害保険の保険料は、被保険者の年齢により異なる。
  3. 国内旅行傷害保険では、旅行中の食事による細菌性食中毒は補償の対象となる。
  4. 海外旅行(傷害)保険では、旅行中に遭遇した噴火による傷害は補償の対象となる。

正解 2

問題難易度
肢15.3%
肢271.3%
肢316.1%
肢47.3%

解説

  1. 適切。家族傷害保険において補償の対象となる被保険者の範囲は、契約時の関係ではなく、事故発生時における関係で判定されます。このため、保険期間中に生まれた子も、保険会社に対する通知や追加保険料なしで自動的に被保険者となります。
    家族傷害保険では、保険期間中に誕生した契約者(=被保険者本人)の子は被保険者となる。2024.1-17-2
    家族傷害保険(家族型)では、保険期間中に誕生した記名被保険者本人の子は被保険者とはならない。2022.1-17-4
    家族傷害保険では、保険期間中に被保険者本人に生まれた子を被保険者とするためには、追加保険料を支払う必要がある。2021.5-16-4
    家族傷害保険では、保険期間中に生まれた記名被保険者本人の子は、被保険者とならない。2021.1-16-3
    家族傷害保険(家族型)において、保険期間中に誕生した記名被保険者本人の子は被保険者とはならない。2019.1-17-2
    家族傷害保険では、保険契約締結後に誕生した記名被保険者本人の子も、被保険者となる。2017.9-18-3
    家族傷害保険は、保険期間中に生まれた被保険者(契約者本人)の子のケガも、保険金支払いの対象となる。2013.9-17-2
  2. [不適切]。普通傷害保険では、通常、対象者の職業や職種などによって保険料が決まるため、被保険者の年齢や性別は関与しません。傷害保険は様々なケガによる補償が対象になるため、ケガをする可能性の高い職業職種についている場合、一般的に保険料が高くなります。
    普通傷害保険の保険料率は、被保険者の年齢や性別、職種による差異はない。2021.9-17-1
    普通傷害保険の保険料は、被保険者の契約時の年齢によって異なる。2020.1-16-1
    普通傷害保険では、被保険者の年齢によって保険料が異なる。2017.9-18-2
  3. 適切。国内旅行傷害保険は、旅行中の食事による細菌性食中毒も補償の対象となります。なお細菌性食中毒は、海外旅行傷害保険でも補償の対象になります。
    国内旅行傷害保険では、被保険者が旅行中の飲食により細菌性食中毒を発症した場合、補償の対象となる。2024.9-17-4
    国内旅行傷害保険では、被保険者が旅行中の飲食により細菌性食中毒を発症した場合、補償の対象となる。2022.9-18-3
    国内旅行傷害保険では、国内旅行中にかかった細菌性食中毒は補償の対象となる。2021.5-16-3
    国内旅行傷害保険では、国内旅行中の飲食による細菌性食中毒は補償の対象とならない。2021.1-16-4
    国内旅行傷害保険では、国内旅行中にかかった細菌性食中毒は補償の対象とならない。2019.9-16-2
    国内旅行傷害保険は、旅行中の食事を原因とする細菌性食中毒も補償の対象となる。2017.1-17-4
    国内旅行傷害保険では、国内旅行中の細菌性食中毒も補償の対象となる。2015.10-18-2
    国内旅行傷害保険では、国内旅行中にかかった細菌性食中毒は補償の対象とならない。2015.9-16-4
    国内旅行傷害保険では、国内旅行中にかかった細菌性食中毒も補償の対象となる。2014.5-16-4
  4. 適切。海外旅行(傷害)保険は、旅行中に遭遇した噴火や地震・津波による傷害も"特約なし"で補償の対象になります。
    海外旅行(傷害)保険では、旅行の行程にある日本国内の移動中の事故によるケガについては補償の対象とならない。2017.5-18-4
    海外旅行(傷害)保険では、海外旅行の行程中であれば日本国内で起きた事故によるケガであっても補償の対象となる。2016.9-17-2
したがって不適切な記述は[2]です。