FP2級過去問題 2019年1月学科試験 問11

問11

生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない特約については考慮しないものとする。
  1. 終身保険は、死亡保障が一生涯続き、保険期間の経過とともに解約返戻金が増加する。
  2. 養老保険は、保険金の支払事由に該当せずに保険期間満了となった場合、死亡保険金と同額の満期保険金を受け取ることができる。
  3. 外貨建て終身保険は、円換算支払特約を付加することにより、契約時の円建ての死亡保険金額が死亡保険金受取時にも円貨で保証される。
  4. 収入保障保険の死亡保険金を年金形式で受け取る場合の受取総額は、一時金で受け取る場合の受取額よりも多くなる。

正解 3

問題難易度
肢116.0%
肢27.9%
肢366.0%
肢410.1%

解説

  1. 適切。終身保険は、一生涯の死亡保障を確保でき、保険期間の経過に伴い解約返戻金が増加していく貯蓄性の高い商品です。
  2. 適切。養老保険は、被保険者が死亡・高度障害となった場合に保険金が支払われますが、保険金の支払事由に該当しないまま保険期間の満了を迎えた場合でも、死亡保険金と同額の満期保険金を受け取ることができます。
  3. [不適切]。円換算支払特約は、外貨建て保険の保険金を円貨で受け取るための特約です。円換算支払特約を付加する主な目的は、保険金を受け取るための外貨預金口座を不要とすることであって、為替リスクを回避することではありません。
    契約時の円建ての死亡保険金額は、外貨ベースの死亡保険金額を契約時点での為替レートで円換算したものですので、受取時の為替相場によっては当初予定していた死亡保険金額から増減することもあります。
  4. 適切。収入保障保険の死亡保険金は、一時金で受け取る場合の受取額より、年金形式で受け取る場合の受取総額の方が多くなります。
したがって不適切な記述は[3]です。