FP2級過去問題 2017年9月学科試験 問15

問15

契約者(=保険料負担者)を法人、被保険者を役員とする生命保険契約の経理処理に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、いずれも保険料は毎月平準払いで支払われているものとする。
  1. 入院給付金の受取人が法人である医療保険(10年更新)の入院給付金は、その全額を雑収入に計上する。
  2. 死亡保険金受取人が法人である終身保険を解約して受け取った解約返戻金は、その全額を雑収入に計上する。
  3. 死亡保険金受取人および満期保険金受取人がいずれも法人である養老保険の保険料は、全額を損金に算入する。
  4. 死亡保険金受取人が法人である長期平準定期保険について、保険期間の前半6割相当期間においては、保険料の全額を資産に計上する。

正解 1

解説

  1. [適切]。医療保険は、保険料掛け捨ての貯蓄性のない保険です。受取人が法人の契約で給付金を受け取った場合、それまでに資産計上された金額がないので、全額を雑収入に計上します。よって記述は適切です。
  2. 不適切。終身保険は、保険期間の経過に伴い解約返戻金が増加する貯蓄性の高い保険です。受取人が法人の契約で解約返戻金受け取った場合、今まで支払って資産計上した金額との差額を雑収入に計上します。記述の「全額を雑収入に計上」の部分が不適切です。
  3. 不適切。養老保険は、死亡・高度障害になった場合の給付はもちろんのこと、期間満了まで生存した場合にも同額の満期保険金が支払われる生死混合保険です。受取人が法人の契約では、支払った保険料全額を資産計上します。記述の「損金に算入」の部分が不適切です。
  4. 不適切。長期平準定期保険では、保険期間の前半6割の期間は、保険料の2分の1を前払保険料として資産計上し、2分の1を定期保険料として損金算入します。記述の「全額を資産に計上」の部分が不適切です。
したがって適切な記述は[1]です。