FP2級過去問題 2020年9月学科試験 問19

問19

第三分野の保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
  1. がん保険では、がんによる入院により被保険者が受け取る入院給付金については、支払日数の上限がある。
  2. 特定疾病保障定期保険は、保険期間中、特定疾病保障保険金の支払事由が発生せずに被保険者が死亡した場合、死亡保険金が支払われる。
  3. 限定告知型の医療保険は、他の契約条件が同一で限定告知型ではない一般の医療保険と比較した場合、保険料は割高となる。
  4. 更新型の医療保険は、所定の年齢等の範囲内であれば、保険期間中に入院給付金を受け取ったとしても、契約を更新することができる。

正解 1

問題難易度
肢179.7%
肢26.0%
肢38.6%
肢45.7%

解説

  1. [不適切]。がん治療は長期に及ぶことが多いので、通常の医療保険とは異なり、がん保険の入院給付金には1入院〇日・通算〇日までといった支払日数の上限はありません。
  2. 適切。特定疾病保障定期保険は、特定疾病に罹患したときだけでなく、一度も罹患せずに死亡したときにも死亡保険金が支払われます。
  3. 適切。限定告知型(引受緩和型)の医療保険とは、通常の医療保険と比べて保険会社への告知項目が少ないタイプの保険です。一定の告知項目に該当しなければ医師の診査なしで申し込めます。持病や手術歴がある人でも加入しやすくなっている一方、保険会社の支払いリスクが増える分だけ保険料は割高になっています。類似の保険として告知のない「無選択型」があります。
  4. 適切。更新型の医療保険は、保険期間中に入院給付金を受け取った場合でも、その保険が更新可能とする年齢であれば保険期間終了後に契約を更新できます。
したがって不適切な記述は[1]です。